1. 塗装室の排気は、塗装室の作業環境を維持するために、労働安全衛生法の規定に従い、換気速度を(0.25~1)m/sの範囲内に制御する必要があります。一般的な塗装室の排気は風量が大きく、溶剤蒸気の濃度は非常に低くなっています(体積分率は概ね10-3%~2×10-'%の範囲です)。また、塗装室の排気には、塗装によって発生した塗料ミストも一部含まれています。
この粉塵(漆霧粒)の粒子サイズは約(20~200)μm程度で、大風で遠くまで飛散し、近隣の公衆に危険をもたらすだけでなく、排ガス処理の障害にもなるため、注意が必要です。
2. 乾燥室の排気室の機能は、塗装前に塗装面を乾燥させたり、強制的に乾燥させたりすることで、塗膜内の溶剤の一部をスムーズに揮発させ、良好な塗膜を形成することです。これは通常、塗装室のプロセスの延長であり、この排気には溶剤蒸気のみが含まれ、スプレー塗料のミストはほとんど含まれません。
3. 乾燥室からの排気 乾燥室から排出される排気ガスには、塗装システムと燃料システムからの排気ガスが含まれます。前者には、スプレーチャンバーと乾燥チャンバーで蒸発しなかった塗膜中の残留溶剤、可塑剤や樹脂モノマーなどの揮発成分の一部、熱分解生成物、反応生成物が含まれます。後者は、燃料燃焼排気ガスの熱源として使用されます。その成分は燃料によって異なります。例えば、重油を燃焼させると、かなりの量の硫黄が含まれており、亜硫酸ガスが発生します。炉の温度が低い場合、操作調整や保守管理が不十分な場合、不完全燃焼と煙が発生します。ガス燃料の使用は、燃料費が高く、燃焼排気ガスが比較的澄んでいるものの、設備費が低く、保守が容易で、熱効率が高いなどの利点があります。乾燥室の熱源として電気や蒸気を使用する場合、燃料システムからの排気ガスは考慮されません。